コーチングって何だろう?

あなたの部下なり後輩なり生徒なり子供なりが大舞台の本番を前にしています。非常に緊張して不安な様子です。とうとう緊張しすぎて胃が痛いと言い出しました。出るのやめると言い出しかねない状態です。本番まで時間がありません。あなたはどのように声をかけてあげますか?

「ちゃんと練習してきたんだから大丈夫だよ」
「いつも通りにやればいいんだよ」
「緊張するなんてお前らしくないなあ」
「気楽にやれば大丈夫」
「基本に忠実に丁寧にやればいいよ」

いろんな台詞を聞いてきました。私が知る限りで最高の台詞を紹介します。

「いいぞ、真剣にやっているってことだ。」

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、実はこれ、シマウマが競馬に出場するという映画の台詞なのです。初めてのレース直前に緊張するシマウマにコーチ役の老馬が言う台詞です。

たった一言ですがこれこそコーチングの極意です。コーチングでは持ち合わせている全てのものは「宝物」として扱うのです。ゴミを宝物と思い込むプラス思考とは違います。最初から宝物でそれが自分の中に存在していて良いと捉えるのです。一方で否定文は使わないのがコーチングです。

先に挙げた 5つの台詞はコーチングではありません。なぜならば緊張しているという状態を暗に否定しているからです。すなわち緊張するのは良くないということが前提になっているのです。一方の老馬の台詞は、ぜひ声に出してみてください。先の5つとは全く違うのが分かると思います。緊張している自分を否定せずに、緊張という問題を解決できていますね。それどころか緊張していることを資源にすらしています。考えてみればいい加減にやっていたら緊張なんてするわけないですね。